インクレディブル・ハルク

初めに。世間的にはかなり不評だったらしいアン・リー版「ハルク」ですが、私は結構好きです。ハルクの、本来別に劇的でもなんでもない(笑)オリジンを(尤もアメコミ本編でも後付けではかなりの情報量が足されたみたいだけど)ここまでもってくるとは!というところで。あの作品の最大の問題点はハルクが開始1時間以上!登場しないことで(笑) でも砂漠戦闘や近代ハルク的超ジャンプや超怪力、神話チックな強大さのアブソービング・マン(=父親)との死闘も見ごたえがあった。まー最大の魅力はジェニファー・コネリーの美貌なんだろうけど(笑)

で。本作品。「アイアンマン」に続くマーヴル・スタジオ作品第二弾!ってことで、思いっきりアメコミまんまのスタートです。

とにかく怪獣映画としてのハルクに徹した本作では、なんというか生身感のあるバトルに徹しています。ハルク自体のパワーもアメコミ初期っぽい感じで、強いけど強すぎないその怪物っぽさが、元々のハルクっぽさなんでしょうね。きっと。

というわけでハルクのビジュアルも前作は「スマート・ハルク」っぽいですが今回は完全に「サベッジ・ハルク」!敵となるアボミネーションもまー普通の怪力怪獣だしね。中盤の戦車戦など、迫力は物凄い!前作はどこか鳥瞰しているというか現実離れした光景として扱っていたバトルシーンが、今回は迫力が段違い!

ラストバトルに至るまで肉弾戦に徹した潔さも評価します。ハルク的にはお馴染みの動作、ハルク・スラップ(とでも言うのか?両掌を打ち合わせて衝撃波を生む)やハルク・スマッシュ(地面を殴りつけて地割れを引き起こす)なども効果的に使われていて、観る者(特にアメリカ人)に

「おぉ、ハルクっぽいなぁ(前作と違って)!」

と思わせること請け合い。そういう意味では実に満足感のある映画ですね。