『アイアンマン』

アメコミ好きには堪らない作品ですね。

作品全体に漂う(トニーの)「無邪気さ」や「幼稚さ」を肯定的に捉えるような批評を目にしますが、まあそうなんですけどね(笑) そういう明るさというものが、この作品の魅力であることは確かでしょう。アメコミというものをなんというか作家性の高い監督さんが扱うと、どうしてもそこに深いドラマやら悲劇性・芸術性やらを求めてしまうのですが、(なんつーか、登場人物が唸ったりため息ついてばっかの話になる。代表がアン・リー版「ハルク」と「ダークナイト」)、マーヴルスタジオの近作である「インクレディブル・ハルク」とこいつは、見事にアメコミのアメコミらしさというか肩肘張らないで楽しめるアメコミ映画を実現させたな!と思います。えらいっ。やっぱりアメコミに限らず、物語にはユーモアって大事だよなと思うのです。この作品ではその辺りもかなり大事に扱ってくれてて嬉しいです。

とはいえ全く内容がないでもなく、全編綺麗に筋を通した展開です。個人的には新旧二つのアーク・リアクターの扱いが「映画的に上手」だなぁと感心させられました。最終決戦もかなりのハンデマッチで、この辺りのストレスの与え方はどっちかというと日本の物語的な気がするけど。

役者も演技上手が揃ってて安心して観れますね。特にダウニー・Jrはこんなにいい役者なのだと感心しました。

肝心のアイアンマン・フライング・アーマード・スーツですが..素直にかっこいい。マークⅡもいいけどやっぱマークⅢですね。登場時はまーTF映画版みたいにそこら中がガチャガチャ無駄に動いたらどうしようかと心配したけど、戦場や空中戦での独特の挙動や汚しの入ったアーマーは実にかっこいい!

既に続編制作は決定とのことですが。ウォーマシンは登場確定として..仇敵マンダリンは出るのか?「テン・リングス」の真の首領か何かなのかもしれないけど。。正直今時の映画で彼の設定ではきっついよね。序盤にチョイ役でチタニウムマン/クリムゾン・ダイナモなんかが出ると嬉しいですねぇ。