おおかみこどもの雨と雪の見た私的感想について

私が好きな映画に「おおかみこどもの雨と雪」というアニメ作品があります。それほどヒットした作品ではありませんが、私は、個人的にこの作品が好きなのです。

 物語は、一人の女性がある男性と恋に落ちます。しかし、その男性は、オオカミに変身するオオカミ男でした。女性はやがて、その男性との子供を身ごもり、子供が2人出来ます。やがて、男性は、死んでしまい、女性1人で子供を育てることになります。その2人の成長と2人を育てる女性の奮闘を描いた作品です。

 私が、この作品が好きなのは、人間臭いところです。人間のさまざまな感情が表現されています。親の愛情や人の優しさ、恋する気持ち、そして、成長の素晴らしさと旅立ちの切なさが描かれ、自分の人生と重ね合わせてしまいます。

 女性が産んだ2人の子供は、女の子と男の子が1人ずつですが、オオカミに変身するオオカミ女とオオカミ男の子供版といったような感じで生れてきます。オオカミに変身することを隠しながら、田舎暮らしをしていくのですが、そこで生きていくために女性は、苦労します。しかし、周囲の人の助けの中で家族は何とか生活していきます。人の優しさを感じます。

 生まれた女の子は、名前を雪といい、学校になじめたり、恋をしたり、人間社会に適応していきます。オオカミ女でも人間の男の子に恋をするのです。少し複雑な状況でも人を好きになる気持ちには変わりはないのです。

 一方、男の子は、名前を雨といい、学校になじめず、不登校になります。やがて、男の子は、山へたびたび行くようになります。オオカミとして生きようとするのです。母親である女性は、それを止めようと奮闘するのですが、男の子の気持ちは変わりません。

 そして、2人は、人間として生きる女の子とオオカミとして生きる男の子として分かれていくのです。それに対して母親である女性は、最後はそれを受け入れ、見守ることにしたのです。それが、私には、非常に切なく感じられました。

 子供は、成長し、いずれ旅立ちます。そのとき、親はどんな気持ちなのだろうと考えてしまいます。親は、子供に多くの愛情を注ぎ、育てますが、子供が旅立ったとき、親はただ見守ることしかできないのだとこの作品を見て、感じさせられました。

 私は、この作品を見るといつも思うことは、親になるって切ないことだなということです。そして、親には優しくしてあげようと思います。