ダークナイト

非常に「観てて疲れる」類の映画です。

全編度を越した深刻さっつーか、何事も突き抜けると凄いっつーか.. でも疲れました(笑)

序盤の演出(ジョーカー/バットマン各々の登場シークエンス)が軽快で洒落ていたので、その雰囲気でいくのかと思えば、思いっきり!!暗い。

演出的に別に文句は多くないのですが、敢えていうなら「二者択一」的場面が多すぎて個々の盛り上がりや印象が希薄になってしまう/同じ理由で盛り上がり局面を断続的に出しすぎて、疲れる→観ながら観るテンションが掴めないので疲れるという悪循環は、不満です。

何より、長い(笑)観客の80%が上演中に時計をチラ見した(筈)

あーあとバットマンのビジュアルが酷い。特にマスクが何かの冗談のようにかっこ悪い..やっぱり機動性を考えると分割式なのは分かるけど、ビジュアルは頭部→首一体型の方が絶対にいいって!(デアデビルもそれで失敗してるよなぁ)

とはいえ全編を貫く雰囲気やゴッサムの情景、緻密な作りは評価できます。監督さんは見た目の派手さより内実を取るヒトなのでしょうね。そうでなければ新メカがバットポッドだけなんてあり得ない(笑)

…実際初見よりは二度目に観る際の方が楽しめる作りなのではと思います。

演者ではトゥーフェイスさんは(特にホワイトナイト状態で)なかなかいい味出してます。

そしてジョーカー!ヒース・レジャー(合掌)は「ロック・ユー」(好き)の主役の美形ですね。実にいい、挙動不審で。ニコルソンの突き抜けたショーマンタイプよりも、今という時代には合っているのでしょうね。

正直キモとなるダーク極まりないジョーカーも「キリングジョーク」はじめ、日本語化されたテキスト群に目を通しているだけでも、そんなに衝撃的じゃないんだよね.. ジョーカーやバットマンを精神病質者として捉える目線も(「ジョーカーはトゥーレット症候群である」という考察すら、ある)、バットマンが犯罪者を呼び寄せているという視点も..

裏を返せば、その種の知識のないひとが見れば、かなりの衝撃を与える作品なのかもしれません。